楯築ルネッサンス協議会
楯築ルネッサンス協議会は岡山を代表する文化経済人によって構成される提言団体です。活動隊である「楯築ルネッサンス」と理念を共にしながら、それぞれの役割を持って結成されたものです。
代表 槇野博史(前岡山大学学長 現香川県病院事業管理者)
「楯築ルネッサンス協議会 声明文 2022」
二千年の歴史を有する吉備国の起点と言える楯築遺跡は、日本最大の弥生墳丘墓で前方後円墳の原点と考えられています。ここに誕生した特殊器台祭祀は、倭国大乱を鎮め、平和の世の永続を願った弥生時代のSDGsとも言え、後の倭国統一の女王卑弥呼の姿にも重なります。永きに渡り蓄積されたこれら吉備の文化資産は、時を超えその姿を変えながら我らの誇りある故郷を形作ってきました。たとえば戦後日本の復興に大きく貢献した、水島臨海工業地帯の大プロジェクトも、この地域でこそなしえた歴史の必然と言えるでしょう。その歴史に学び、さらなる未来へのビジョンを示すことが私たちの使命です。
先ず、この貴重な遺跡を本来の姿に復元整備し、その他造山古墳を始めとする多くの遺跡・史跡の歴史的意義を広く伝え、これらをめぐる歴史散策コースと各種施設の連携的整備、また「国立中つ国博物館(仮称)」の開設を念頭に「古代吉備の宝物里帰り展」の開催を提案します。
そして、県内外はもとより世界中へ情報発信を図り、観光を始め多くの産業に大いに寄与すると共に、郷土吉備への理解と愛情を教育の機会を通じて次世代の子ども達に伝えて参りましょう。
さらには、現代日本が直面する諸問題を踏まえ、次世代にふさわしい文化の再構築、産業の創造を梃子に、地域作りに貢献したいと考えます。建築とアート、エネルギーの新技術、循環型農業等々、そして産学官民のそれぞれの枠を超えた渦を作っていきたいのです。
1800年以上前の吉備の国に登場する「弧帯文」は日本の芸術の画期であり大改革の象徴として大役を果たしました。その文化芸術の精神が、吉備の魅力である深い歴史、温暖な気候、豊かな山地と水源、災害の少なさを背景として再び改革の渦の中心となり持続可能社会実現へと一歩を踏み出します。
2023協議会メンバー紹介
槇野 博史 代表 (前岡山大学学長 香川県病院事業管理者) | |
今西 通好 副代表 (吉備学会会長) | |
河合 智哉 幹事 (楯築ルネッサンス代表) | |
井上 峰一 委員 (倉敷商工会議所会頭) | |
沖 陽子 委員 (岡山県立大学学長) | |
川崎 誠治 委員 (学校法人川崎学園理事長) | |
楠 敏明 委員 (楯築遺跡保存会代表) | |
黒住 宗晴 委員 (黒住教六代教主) | |
高橋 秀 委員 (倉敷芸科大名誉教授) | |
谷一 尚 委員 (林原美術館館長) | |
中島 基善 委員 (岡山県経済団体連絡協議会座長) | |
那須 保友 委員 (岡山大学学長) | |
松田 久 委員 (岡山県商工会議所連合会会長 岡山商工会議所会頭) | |
松田 正巳 委員 (山陽新聞社代表取締役社長) | |
物部 一宏 委員 (RSK山陽放送代表取締役社長) | |
高木 晶悟 委員 (トマト銀行取締社長) | |
小野 哲治 委員 (中国銀行取締役常務執行役員) |